【久留米市】大善寺玉垂宮

神社

久留米の歴史ある神社 – をご紹介

久留米市大善寺町に鎮座する大善寺玉垂宮は、約1900年の歴史を持つ由緒ある神社です。玉垂命(藤大臣)、八幡大神、住吉大神を祀る古社として、筑後地方の信仰の中心として栄えてきました。

豊かな歴史と伝統


創建は古く、672年に法相宗の僧・安泰和尚によって開基された高法寺(後の大善寺)と一体となって発展しました。盛時には社領3000町、45坊を有する大きな勢力を誇り、筑後国三潴庄の鎮守として多くの人々の信仰を集めていました。

見事な酒樽がありますな・・・

神仏習合の面影を残す境内

明治時代の神仏分離により寺院は廃されましたが、境内には鐘楼や阿弥陀堂(鬼堂)、旧庫裡など、かつての神仏習合時代の建造物が現存しています。本殿、弊殿、拝殿などの神社建築と調和し、独特の雰囲気を醸し出しています。

1600年の伝統を誇る火祭り「鬼夜」(重要無形民俗文化財)

毎年1月7日に行われる「鬼夜(おによ)」は、約1600年の歴史を持つ伝統行事で、日本三大火祭りの一つとして知られています。真冬の夜、高さ約15メートルにも及ぶ6本の巨大な松明が激しく燃え上がり、その炎と煙で邪気を払うとされています。1994年には国の重要無形民俗文化財に指定され、6本の巨大な松明が境内で燃え上がる様子は圧巻です。夜空を焦がす炎の柱は、まさに「鬼夜」の名にふさわしい荘厳な光景を作り出します。

境内には所々炭の跡が残っており、鬼夜のスケール感がうかがえます。


こちらの櫓も祭りに使用するのかな。櫓がある事自体珍しいです。

ご利益いろいろ – 境内社の見どころ

境内には夫婦和合の神として親しまれる「佐野神」や、目の病気平癒の神様として知られる「生目八幡宮」も鎮座しており、参拝者の様々な願いに応える神様が祀られています。久留米観光の際には、ぜひ立ち寄っていただきたい歴史スポットです。

アクセス


参拝には車が便利です。西鉄大善寺駅からも歩いて行けると思います。
駐車場は裏手の方のグラウンドと共通になっているようです。
また、正面入り口の方は「からかさ橋」から川を眺めるのも良いかもしれません。

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