JR博多駅 展望デッキ 〜鉄道神社の魅力〜
福岡を訪れる際、多くの観光客が訪れるJR博多駅。その駅ビル「JR博多シティ」の屋上には、あまり知られていない隠れた名所があります。それが「つばめの杜ひろば」と「鉄道神社」です。
2011年の九州新幹線全線開業に伴い大幅リニューアルされた博多駅は、単なる交通拠点から、訪れる価値のある商業施設へと生まれ変わりました。特に屋上テラス「つばめの杜ひろば」は、駅の喧騒を離れた癒しの空間となっています。
鉄道神社について
鉄道神社は福岡県福岡市博多区博多駅中央街に鎮座する神社で、JR博多シティの屋上に位置しています。正式名称は「道神社」ですが、一般的には「鉄道神社」として親しまれています。祭神は博多区内の住吉神社から分霊された住吉大神で、航海の安全や交通安全の神として信仰されています。1915年に創建され、参拝時間は10:00~22:00(1月4日〜2月末日は21:00まで)となっています。
見どころ
鉄道神社への参道には「鉄道神社表参道」として、「星門」「福門」「夢門」と呼ばれる三つの鳥居が並んでいます。それぞれ魔除け、福を招く、良縁を結ぶという意味があり、神社の前にはかわいいモニュメントが設置されています。
神社内には「縁結び七福童子」と呼ばれるアート作品があり、縁結びのパワースポットとして知られています。また、東日本大震災の復興祈願のために建立された「和顔施合掌地蔵」も安置されており、旅の安全と幸福を祈願する場所となっています。
境内には、明治時代に日本で鉄道技術の指導を行ったドイツの鉄道技師、ヘルマン・ルムシュッテルのレリーフも設置されています。彼は日本の鉄道発展に大きく貢献した人物として知られています。
訪問体験
平日の午前中に訪れると、ほとんど人がいないことも。神社は無人で小さな祠があるだけですが、祠までにたくさんの鳥居が連なる風景は独特の雰囲気を醸し出しています。
広場内にはこども向けのミニ電車や鉄道眺望スペースもあり、鉄道ファンだけでなく家族連れでも楽しめる空間となっています。九州を象ったモニュメントもあり、写真スポットとしても人気です。
まとめ
鉄道神社は、鉄道関係者や鉄道ファンの間で「鉄道の総本宮」として親しまれています。博多駅を訪れる際には、ぜひ屋上の「つばめの杜ひろば」まで足を延ばして、この珍しい神社を参拝してみてください。旅の安全を祈願できるだけでなく、博多駅を見下ろす景色も楽しめる、隠れた観光スポットです。